製品Ｑ＆Ａ
| Q01 | 油圧が上がりません。アクチュエータの推力が出ません。（導入初期） |
| A01 | ご確認事項 ・エアが供給されていること。 ・オイルが適量に入っていること。 ・エア抜き（マニュアル参照）の実施。 ・設備元、又は推力設定用減圧弁（レギュレータ）の圧力設定の確認。 ・油圧圧力計、油圧センサーが付属しているのであれば油圧の確認。 ・電磁弁が正常に動作しているかの確認。 －ご確認事項の他に原因として考えられる事項は－ ・エア抜きが不十分。 →対策：取扱説明書のエア抜き方法を参考にして、エア抜きを的確に実施してください。 また、調整開始時にはラッシュブースタの戻り速度（P1ポートにメーターアウトでスピコンを設置）を強めに絞り、 油圧回路内部の油圧を負圧にしないようご注意ください。負圧になると再度エア抜きが必要となる場合があります。 また、油圧回路内部に空気が残っているとアクチュエータの動作が脈動したようになります。 ・アクチュエータのストロークが型締め位置まで達していない。反力がワーク自身の反発力なので外見的な推力、油圧はピークに達しません。 →対策：金型の設置位置変更、又はアクチュエータの先端に延長カラーなどを設置しストローク内で型締め位置まで到達させます。 ・P2ポートのスピコンを絞り過ぎている。ラッシュブースタが動作せず、推力がでない。 →対策：P2ポートのスピコンを調整します。 |
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| Q02 | スピード調整の方法は？ |
| A02 | エアシリンダのスピード調整と同等の調整方法となりますので、排気絞り（メーターアウト）での調整を行います。 ラッシュブースタの各空圧配管ポートにスピードコントローラを取り付けます。 －各動作のスピードコントローラ設置調整箇所－ 前進スピード：P2ポート（P2ポート排気絞り） 戻りスピード：P1ポート（P1ポート排気絞り） アクチュエータの空気配管側での前進スピード調整はできません。ラッシュブースタの動作スピードでの調整となります。 また、油圧シリンダをロッド下向きでご使用される場合で負荷重量が重い場合にラッシュブースタの動作よりも油圧シリンダのロッドが 速く下降する場合があり、油圧回路内が負圧となることもあります。 この場合はアクチュエータの空気配管側にスピコンを設置し、排気速度を遅くしてください。 |
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| Q03 | 高推力の調整方法が知りたい。どの程度の推力が出ているのか知りたい。 |
| A03 | －推力の調整方法－ P1ポートへの供給エア圧力を調整することで無段階に調整可能です。 電磁弁とP1ポート間のエア配管ライン、又は電磁弁の一次側（供給側）にレギュレータを設置し、調整します。 電磁弁とP1ポート間のエア配管ラインにレギュレータを設置する場合、レギュレータは逆流機能付きをご使用ください。 また、二圧回路、電空比例弁などを組み込むことで複数圧設定もできます。 －推力の算出、測定方法－ ①供給エア圧力（P1ポートへの供給エア圧力）から算出する方法 各モデル毎に空油圧変換の増圧比が決まっています。ラッシュブースタで操作するアクチュエータの内径面積に増圧比分を乗ずると エア圧力0.1MPaあたりの推力値が求められます。また、供給エア圧力を乗じますと理論高推力値となります。 例：RB160x※※-28タイプ(空油圧増圧比 28倍) 使用油圧シリンダ：内径50mm 供給エア圧力：0.4MPa 1962mm2(内径面積)ｘ28(増圧比)x0.1(MPa)＝5493.6(N) 1962mm2(内径面積)ｘ28(増圧比)ｘ0.4(MPa)＝21974.4(N) よって、RB160x※※-28タイプで内径50mmの油圧シリンダを動作させた場合、供給エア圧力0.4MPa時の理論推力は21974.4(N)となります。 ②油圧圧力計、圧力センサーの値から算出する方法 油圧回路内に圧力計又は圧力センサーを設置した場合、油圧シリンダの内径面積に前進時の油圧を乗ずると理論推力値となります。 ③ジグ、金型側にロードセルを設置しますと、実際の加工、圧縮荷重が測定できます。 |
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| Q04 | 推力が出なくなったけど、どうすれば良い？ |
| A04 | 始めに以下をご確認ください。 ・オイルが適量に入っていること。 ・設備元、又は推力設定用減圧弁（レギュレータ）の圧力の確認。 ・油圧圧力計、油圧センサーを設置しているのであれば油圧の確認。 ・電磁弁が正常に動作しているかの確認。 前進時の油圧が上がらない、又は一瞬上がった後に下がってしまう場合 →対策：油圧回路内に空気が溜まっている可能性があります。エア抜きを実施し、作動確認をしてください。 エア抜きで改善しない場合、パッキンの劣化、損傷によるシール性低下と思われます。オーバーホール又はパッキン交換が必要です 電磁弁が作動不良を起こしていると想定される場合 →対策：電磁弁を交換し、作動状態をご確認ください。 推力設定用レギュレータが作動不良を起こしていると想定される場合 →対策：レギュレータを交換してください。 |
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| Q05 | オイルが黒くなったが、交換は必要？ |
| A05 | オイルが黒くなる原因として １．パッキンと部品の摺動摩擦熱によるオイル劣化。 ２．パッキンの初期磨耗粉発生。 などが考えられます。 製品の性能に特に影響を及ぼすものではありませんので、そのまま継続してご使用ください。 尚、ご使用いただくオイルは「耐摩耗性油圧作動油 粘度等級：推奨VG22、又はVG32」です。 |
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| Q06 | 非常停止回路が必要です。どんな方法がありますか？ |
| A06 | 非常停止時のアクチュエータ動作をどのように希望されるかで決まります。 １．非常停止時にアクチュエータが戻り側に動作（元位置復帰） 電磁弁を２位置シングルとします。 ２．非常停止時にゆっくりと停止 電磁弁を３位置クローズドセンタとします。 |
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| Q07 | ラッシュをなるべく低い位置に設置したい。 |
| A07 | ラッシュブースタの推奨設置位置はアクチュエータよりも高い場所です。 その理由は油圧回路内に空気が溜まった場合を想定して、ラッシュブースタの給油タンク内でエア抜きが自然に行われるようにするためです。 ラッシュブースタをアクチュエータよりも低い位置に設置した場合のご注意事項 ・エア抜きバルブの設置 エア抜き機構の無いアクチュエータをご使用の場合は、アクチュエータの油圧配管ポートにエア抜きを考慮した配管を実施してください。 また、油圧配管が山形状になる場合は一番高い位置にエア抜きを考慮してください。 ・ラッシュブースタの給油タンクはアクチュエータと同等の高さに別設置してください。 ラッシュブースタと給油タンク間の配管は食い込み継手を推奨します。内部油圧は上がりません。 |
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| Q08 | 推力管理をしたいがどのような方法がとれますか？ |
| A08 | 目視による推力管理と電気的出力による推力管理ができます。 －目視による推力管理－ ・推力設定用減圧弁の圧力での管理。 ・油圧圧力計の圧力での管理。 －電気的出力による推力管理－ ・電磁弁とP1ポート間に空圧圧力センサーを設置し、空圧での管理。 ・油圧圧力センサーを油圧配管ラインに設置し、油圧での管理。 ・ロードセルをジグ、金型に設置し、実推力での管理。 尚、推力測定の精度はロードセル、油圧圧力、空気圧力の順に下がります。 |
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| Q09 | もっとスピードを速くしたいのですが。 |
| A09 | １．空圧配管は「太く」、「短く」。 供給側エア、排気側エア共に流量の確保がスピードに直結します。 ２．空圧機器は適正なサイズを選定。 空圧配管と同じく、電磁弁、レギュレータ、サイレンサー、継手などの機器もラッシュブースタのサイズ、空気消費量に見合った サイズとしてください。 ３．負荷重量（ジグ、金型、プレート）は軽く。 負荷重量が重いほどアクチュエータの戻りスピードは遅くなります。 軽くできない場合には、アクチュエータの戻り側供給エア圧力を上げて戻り推力を上げます。 ４．急速排気弁を活用する。 排気側の抜けが良くなりますのでラッシュブースタの速度が上がり、シリンダの速度も上がります。 但し、P2ポートのみ設置可能です。 P1ポートへの設置は油圧が負圧となり、推力低下、オイルの噴出しなどの二次不具合の原因となります。 |
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| Q10 | 上向き、又は下向きで使いたい。 |
| A10 | 「上向き」「下向き」の場合でも、給油タンクの給油口（赤色キャップ）が上部となるように取り付けていただきます。 「上向き」 給油タンクはラッシュブースタ本体に直接接続せず、外部配管にて必ず高い位置に設置してください。 また、油圧ホースが山形状になる場合は一番高い位置に、ラッシュブースタのオイル吐出口が一番高い場合は継手部にエア抜きを設置してください。 「下向き」 標準型式でご使用いただけます。但し、オイルゲージはエルボ継手を使用して給油口（赤色キャップ）が上部となるように取り付けてください。 また、アクチュエータの位置がラッシュブースタよりも高い設置位置の場合は給油タンクを別配管して高い位置に設置してください。 |
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| Q11 | 電磁弁のサイレンサからオイルが出ます。 原因と対策は？ |
| A11 | １．パッキンの不良 →対策：ラッシュブースタのパッキン、又はアクチュエータのパッキンが磨耗、損傷などによりシール不良となりオイル漏れがある場合、 ラッシュブースタのP2ポート、アクチュエータの空圧配管ポートのオイル付着状況を検証していただき、パッキンの交換を 実施してください。 ２．スローリークによるオイル排出 →対策：ラッシュブースタのラム（前進時は油中に突入）の表面にパッキンでは取りきれない微小の油膜がラッシュブースタ内に蓄積され、 排気と一緒に排出される場合があります。 ラッシュブースタの前進速度よりも後退速度の方を遅くすることによりパッキンのシール性が上がりますので改善します。 また、電磁弁の排気側に排気クリーナーの設置を推奨します。 |
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| Q12 | 給油タンクからオイルが出ます。 原因と対策は？（導入初期） |
| A12 | １．オイルの入れ過ぎによる漏れ 製品の構造上、前進時に給油タンク内へ内部オイルが流入、後退時に給油タンク内からラッシュブースタ内部へオイルが流入します。 型式によってその量は異なりますが、給油タンク内の液面が5～10mm程度上下します。 →対策：エア抜き終了時の給油タンク内の液面を給油タンクの中間位置を目安に入れてください。 ２．ラッシュブースタの戻りが早過ぎる アクチュエータの戻り速度よりもラッシュブースタの後退速度が速い場合、油圧回路内部の油圧が負圧となります。 負圧になったオイルは気泡が発生し、給油タンク内のオイルを押し出します。 →対策：P1ポートにスピコン（メーターアウト）を設置してラッシュブースタの戻り速度を下げてください。 －調整方法－ 始めスピコンを強めに絞り、アクチュエータの戻り速度を下げます。ラッシュブースタを動作させながらスピコンを開いていくと、 アクチュエータの戻り速度も徐々に速くなります。 ある程度開きますとそれ以上速度変化が起こらなくなりますので、そこから少し絞って調整を終えます。 |
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