ヒロタカ精機は空油圧機器の製造・販売を通して世界の「ものづくり」に貢献します

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製品Q&A


セルロックシリンダ(MRCシリーズ)
Q1 ブレーキ部のみの交換は可能ですか?
Q2 ブレーキの効きが悪くなり、スリップします。
Q3 ピストンロッド表面に潤滑油を塗布しても良いですか?
Q4 動作中に異音がしてビビるような動きをします。
Q5 ブレーキの開放ができなくなりました。
Q6 中間停止の停止位置精度を上げたい。どのようにすれば良いか?
Q7 中間停止をするエア回路での注意点は?





Q01 ブレーキ部のみの交換は可能ですか?
A01 交換可能です。

セルロックシリンダを分解してブレーキ開放エアを供給するか、手動開放レバーにてブレーキを開放しシリンダロッドからブレーキ部を取り外します。
交換用のブレーキ部はブレーキが開放された状態で納入されますので、そのまま再組立をします。
組立が終了しましたらブレーキ開放ボルトを外し、プラグに交換して終了です。
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Q02 ブレーキの効きが悪くなり、スリップします。
A02 ブレーキ部内部のブレーキメタル表面が減り、摩擦力も減少したためにブレーキ力が低下していると思われます。
また、ピストンロッドの表面も同様の状態になっていることがあります。

1.ピストンロッドの表面の油分、付着物を清掃することで摩擦力が上がり、ブレーキの効きが良くなることがあります。
2.ブレーキ部を分解、再組立を実施できるのであれば、ブレーキメタルを新品と交換する。
3.ブレーキ部を新品と交換する。(ピストンロッドの表面に痩せ、鏡面化が無いこと)
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Q03 ピストンロッド表面に潤滑油を塗布しても良いですか?
A03 ピストンロッド表面に付着した不純物はシリンダ内部に入らないようパッキンが装着されています。
しかし、油膜となった微小な油分がシリンダ内部に入ることがあります。
ピストンロッド表面の油分はブレーキの効きが悪くなる原因となりますので、潤滑油の塗布はしないようにしてください。
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Q04 動作中に異音がしてビビるような動きをします。
A04 ピストンロッドの動作方向とワーク可動部の芯ズレが予想されます。
セルロックシリンダ、可動部共に寿命を短くする原因となります。

→対策:ピストンロッドと可動部の接続部にフローティングコネクタを設置して芯ズレを吸収してください。
    芯ズレが大きい場合は、セルロックシリンダの取り付け位置、または可動部の取り付け位置も修正してください。
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Q05 ブレーキの開放ができなくなりました。
A05 1.ブレーキ開放用電磁弁の不良。

  →対策:電磁弁を交換してください。また、エア圧力は仕様以上に供給されているかご確認ください。

2.ブレーキ部の異常。

  →対策:ブレーキ部が何らかの原因により供給エアでの開放ができなくなった場合、ブレーキ部の交換をしてください。

3.ワーク可動部のこじれによるシリンダ停止。

  →対策:ワーク可動部が何らかの原因によりシリンダの推力では動作しなくなった場合にシリンダは停止してしまいます。
      手動でシリンダを操作しても動かないため、ブレーキが開放していないように見えます。
      この場合は、シリンダの飛び出し等による事故の原因となりますので全ての供給エアを切り、シリンダが誤動作しないように
      準備し、ワーク可動部の不具合を改善してください。
 
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Q06 中間停止の停止位置精度を上げたい。どのようにすれば良いか?
A06 停止位置精度はシリンダの動作速度が同じであれば、ブレーキ開放用電磁弁がOFFし、ブレーキ部の開放エア圧力が下がり、実際にブレーキ部が
動作し終えるまでの時間がオーバーラン量となります。
よって、ブレーキ部の開放エア圧力を早く下げる方法が有効となります。

→方法1:ブレーキ開放用電磁弁がブレーキ部に直接付属するタイプとする(型式:MRCV オプション)。
     供給エアの排出、供給共にレスポンスが上がるためブレーキのロック時間、開放時間が短くなります。

→方法2:ブレーキ開放用電磁弁がセルロックシリンダと離れている箇所に設置されている場合はブレーキ開放ポートに急速排気弁を設置する。
     ブレーキ部の開放エアの排出が早くなり、ブレーキのロック時間が短くなります。
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Q07 中間停止をするエア回路での注意点は?
A07 再始動時にピストンロッドの飛び出しを防ぐエア回路としてください。

中間停止時にシリンダ内のエア圧力が保持されるよう、シリンダ用電磁弁は3位置プレッシャセンタタイプとします。
また、シリンダ前進側のエア圧力を減圧弁を設置してピストンロッドの面積差分だけ下げます。
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