ヒロタカ精機は空油圧機器の製造・販売を通して世界の「ものづくり」に貢献します

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製品Q&A


フリーロックパッド(FLVシリーズ)
Q1 バッファ・スプリングは交換できますか?
Q2 分解して修理できますか?
Q3 市販品のパッドを使いたいのですが。
Q4 首振り時にワークとの接面がうまくいかず、吸着不良が出ます。
Q5 ロック機構付首振りパッド部のロック・解除について、注意事項はありますか?
Q6 ロック機構付バッファのロック・解除について、注意事項はありますか?
Q7 ロッドサイズの選定について教えてください。
Q8 首振りパッド部とロック機構付バッファのロック解除のタイミングは?
Q9 パッドの寿命はどれくらいですか?
Q10 ワーク吸着中に停電した場合、真空保持できますか?





Q01 バッファ・スプリングは交換できますか?
A01 交換できます。

首振りパッド部、ロック機構付バッファ部のいずれかを外せばスプリングは交換できます。
フリーロックパッド単体で交換される場合はロック機構付バッファ部とストッパーを外してスプリングを交換、
フリーロックパッドが装置に取り付けられている状態での交換は首振りパッド部を外してスプリングを交換した方が作業性は良いです。

ネジ止めに小さな部品を使用しておりますので、交換時に紛失しないようご注意ください。
ロック機構付バッファ部を外す場合は、ロッドが入っていない状態でロック開放エアの供給を停止しないようにしてください。
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Q02 分解して修理できますか?
A02 ロック機構付バッファ部は分解、修理可能です。
首振りパッド部は分解不可ですので、修理できません。
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Q03 市販品のパッドを使いたいのですが。
A03 標準品は専用のパッドを使用しています。
市販品のパッドはそのままでは取り付け等の互換性がありませんので交換での取り付けはできません。

ご採用予定のパッドがありましたら、当社にて検討させていただきますのでお手数ですが当社までお問い合わせください。
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Q04 首振り時にワークとの接面がうまくいかず、吸着不良が出ます。
A04 ロックを解除した首振りパッドがワークに接触すると、パッドはワークの姿勢、形状に倣いワークに対して平行となります。
ワークの傾きとパッドの傾きの差が大きいほど、パッドが最初に接触する点とフリーロックパッドの軸心とのズレが大きくなります。
パッドとワークの接面が滑り難い場合、フリーロックパッドが横荷重を受けた状態で吸着しようといますので、吸着不良になる可能性があります。
特にワークの傾斜面とパッド面の姿勢が逆になっているような場合、垂直ワーク面の横方向吸着など角度差が大きい場合に
ご注意が必要です。

→対策:吸着前のパッド面の姿勢を一定に保つため、センタリングバネ(オプション)有のタイプを推奨します。
    フリーロックパッドの姿勢に関係なく、首振りロック解除時にパッド面はセンター位置方向に向きます。

また、最大首振り角度(±15度)以上での接面、吸着をさせないようにしてください。
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Q05 ロック機構付首振りパッド部のロック・解除について、注意事項はありますか?
A05 首振りパッド部はワークを吸着していない状態の時(吸着準備から吸着完了までは除く)は常時ロックを推奨します。
フリーロックパッド移動時のパッドのふらつき、がたつきを抑えるためです。
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Q06 ロック機構付バッファのロック・解除について、注意事項はありますか?
A06 ロック機構付バッファはワークを吸着していない状態の時(吸着準備から吸着完了までは除く)は常時ロックを推奨します。
フリーロックパッド移動時の首振りパッド部のふらつき、がたつきを抑えるためです。

ロック機構付バッファをストッパー位置まで開放する場合は、パッドが下になる垂直姿勢での開放を推奨します。
バッファ・スプリングのバネ荷重が小さく、ストッパー位置まで開放しない不具合を避けるためです。
同様にフリーロックパッドを横向き、上向きでロック機構付バッファを開放する場合も垂直姿勢での開放を推奨とし、
横向き、上向きでの開放が必要な場合はバネ荷重の大きなバッファ・スプリングを選定してください。(ご相談)
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Q07 ロッドサイズの選定について教えてください。
A07 標準ロッドサイズは外形12mmと16mmの2種類です。

基本的な選定基準
 ・吸着時、吸着開放時のフリーロックパッド姿勢がパッドが下になる垂直姿勢、またはそれに近い姿勢の場合はロッドサイズ12mmを選定。
 ・吸着時、吸着開放時のフリーロックパッド姿勢が横向き、またはそれに近い姿勢の場合はロッドサイズ16mmを選定。
 ・吸着時、吸着開放時のフリーロックパッド姿勢がパッドが上になる垂直姿勢、またはそれに近い姿勢の場合はロッドサイズ12mmを選定。
 ・メタルスクレーパ(溶接スパッタの付着対策)はロッドサイズ12mmのみのオプション設定となります。

12mmを選定した場合でも、吸着するワークの重量、移動スピードなどによってはロッドサイズ16mmで再検討をお願いいたします。
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Q08 首振りパッド部とロック機構付バッファのロック解除のタイミングは?
A08 ワーク吸着時に首振りパッド部、ロック機構付バッファ共にロックが解除されている必要があります。
吸着時にパッドはワーク形状に密着し、首振り角度も更にワーク形状に倣います。
同時に吸着により首振りパッド部がワーク側に移動しますので、ロック機構付バッファもロックが解除されていなければなりません。

-ロック機構付バッファをストッパー位置まで開放する場合-
「Q6」のロック機構付バッファのロック解除時の姿勢を考慮していただき、吸着移動するタイミング以前までにロック解除を行い
ストッパー位置まで開放します。

また、特別な制御が必要である場合を除き、首振りパッド部、ロッ機構付バッファは一つの電磁弁でロック・解除を行ってください。
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Q09 パッドの寿命はどれくらいですか?
A09 同じパッドでもご使用条件、環境などによって寿命に差がでます。
真空圧力、吸着面の粗さ、ワークの重量、移動時の加減速度、周囲温度、湿度などによりパッドの寿命を短くも長くもします。
よって同一環境下であれば寿命も近似すると思われますので、ご使用いただきながらパッドの状態を観察していただき、
それぞれの交換時期を設定される方法が良いと思われます。
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Q10 ワーク吸着中に停電した場合、吸着保持できますか?
A10 吸着中の停電などによる真空停止はワーク脱落の危険がありますので脱落防止用クランプを併用する場合があります。

フリーロックパッドは真空保持対応(オプション)ができます。
ご使用される真空発生機器に自己保持機能(チェック弁)があれば、吸着保持ができます。
但し、長時間の吸着保持を保証するものではありませんので、早急に安全な箇所へワークを移動、設置してください。
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